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ボクシング 木村 翔氏(花形ボクシングジム所属)

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プロフィール

高校1年生の時(2002年)に潰瘍性大腸炎と診断。2013年にプロデビュー。2016年には再燃を経験するも、同年にWBOフライ級王座、翌2017年にWBO世界フライ級王座を獲得。現在も現役で活躍中。

Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?

僕は、日常生活ではトイレの回数が人よりも多く、食べたらすぐに便意を感じることがあります。また、ボクシングの試合当日にお腹が痛くなったり、体調を崩してしまったりしたらどうしようと不安に思うこともあります。まずは、潰瘍性大腸炎がどういう病気なのか、どういう症状があるのかというのをもっと知ってもらいたいです。

Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。

同じ潰瘍性大腸炎でも個人差があり、その辛さや痛みはそれぞれだと思いますが、僕も再燃した時、お医者さんから「ボクシングをやってはいけない」と言われて辛かった経験がありました。それでも、いろいろ病院を探すうちに、「ボクシングをやってもいいよ」というお医者さんにめぐり逢うことができました。体調の波もありましたが、そこから僕は世界チャンピオンになることができたんです。諦めないで本当に良かったと思っています。病気だからといって限界を決めるのではなく、自分の身体を信じて上手く付き合っていくということも大事だと思います。

Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?

競技によって、練習法や食生活でいろいろな工夫の仕方があると思います。症状も個人差があるので、不安やストレスに対する向き合い方もそれぞれだと思いますが、病気を抱えながらスポーツ選手を目指している人のことは、どんな人でも尊敬します。やれないことはない!出来ないことはないと思います!自分の目標や夢をしっかり持って進んでいきましょう。

Q4. 最後に、「IBDreamめし」の開発に寄せて、木村さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!

潰瘍性大腸炎でよくないと言われている食べ物はなるべく取らないようにしていますが、食べられないことでストレスを溜めてしまうのもよくないので、好きなものは気をつけながら食べるようにしています。好きなもので気にしないで食べたいと思うのは椎茸です。味噌汁の具でもそのまま焼いて醤油につけて食べるのも好きです。時々、家で食べるキムチ鍋などの辛いものも、何も気にせずに食べられたらうれしいです。