IBD患者さんに寄り添う社会を目指して
IBD患者さんの声
ボクシング 齊藤 裕太 氏(花形ボクシングジム 所属)
プロフィール
2010年にプロデビュー。2018年、日本バンタム級王座決定戦で王座獲得。その直後から血便が出始め、潰瘍性大腸炎と診断。引退後、現在はトレーナーとして花形ボクシングジムに所属。
Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?
自分の周りでも、トイレに行く回数が多い方がいますが、学校で先生から「お腹を温めればいいんだよ」、「お腹が痛いのは気持ちの問題でしょ」などと言われていました。その方は、過敏性腸症候群なのですが、IBDも同じで外見では分からないので、理解されづらく軽く思われていのかもしれません。でも、そのようなことを言われること自体が、患者さんにとっては症状の悪化につながることもあると思います。これでは、患者さんがかわいそうだと思います。IBDは難病で患者数が多い病気なので、もっと広く多くの方にこの病気について知ってほしいです。
Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。
僕は軽症で、運よく症状が再燃せずにやってこられましたが、この病気のせいでやりたいことがやれないと思うと、逆に悪化してしまうのではないかと思います。何とか前向きにチャレンジしてほしいです。僕も今、チャレンジしている最中です!
Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?
IBDだからといって、やれないことはないと思います。最初は理解されないかもしれないけれど、自分で公表することがいい方向に進むこともあるかもしれません。上を目指して頑張ってほしいです。
Q4. 「IBDreamめし」の開発に寄せて、斎藤さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!
脂質の多いものや辛い物は体調に影響が出てしまうので気をつけています。もともと辛いものが大好きで、激辛の担々麺や麻婆豆腐などを気にせずに食べたいです。また、脂質の少ないカッテージチーズを使って工夫したりもしますが、物足りなさを感じることもあるので、ピザやチーズナンもがっつり食べたいです。ゲン担ぎに試合前に食べたカツカレーや、祝勝会でよく食べた焼肉なども制限なく食べられたらうれしいですね。
Q5. 「IBDreamめし~コンビニ編~」の開発に寄せて、コンビニでよく食べる食べものや、夢のコンビニ食を教えてください!
コンビニの食材では、サラダチキンがお気に入りです。また、以前はあまり食べませんでしたが、発症後は和菓子を好んで買うようになりました。逆に、ラーメンは控えています。脂質の少ないラーメンやお肉があると嬉しいです!
Q6. 「IBDreamお菓子図鑑」の制作に寄せて、発症後お菓子を食べる際に気にされるポイントや、こんなお菓子があったらいいなというものを教えてください!
発症してしばらくは、脂質が多いものを食べるとお腹が緩くなっていました。今も、基本的に脂質が多いお菓子、特にポテトチップスとチョコレートは控えています。羊羹やお団子など、脂質が少ない和菓子をよく食べるようになり、脂質が多いチョコレート等は週に1回食べる程度です。
いくら食べてもお腹の調子が悪くならないお菓子や、脂質が少なくて満足できるお菓子があると嬉しいです。