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IBDream知恵袋~ハンバーガー編~

IBDream知恵袋~ハンバーガー編~IBDream知恵袋~ハンバーガー編~

IBD患者さんは、ファストフードを楽しみたいときでも、脂質の多い食事を”食べたくても食べられない”という悩みを抱えています。ファストフードの中でもIBD患者さんが食べたくなることも多いのが「ハンバーガー」。 ハンバーガーショップは、多くの魅力的なメニューがそろう場所でもあり、仲間との楽しい時間を過ごす場所でもあります。しかし、栄養成分が気になり、お店に入ることを躊躇したり、メニュー選びに悩んでしまうことも。

そこで当社は、 IBD患者さんが”ハンバーガーを食べたい!”という時に役立つ情報をまとめた「IBDream知恵袋~ハンバーガー編~」を作成しました。この知恵袋では、計3社の栄養成分情報ページへのリンクをまとめて掲載しているほか、ハンバーガーを食べる際のヒントとなる情報も併せて掲載し、IBD患者さんがハンバーガーを楽しめるようサポートします。

IBD患者さんがハンバーガーを食べたい時だけでなく、周囲の人がIBD患者さんと一緒にハンバーガーショップに立ち寄りたい時、そんな時はぜひこの知恵袋を活用して、それぞれに合ったメニューを見つけてみてください。

▼アイコンをクリックすると、各社の栄養成分情報が掲載されたページへ移動します。

IBDream知恵袋~ハンバーガー編~
IBD患者さんとハンバーガーを楽しむための5つのヒント

監修:管理栄養士 宮澤 靖 先生

  • ①シェアして楽しもう!体調に合わせて分量を調整 IBD患者さんの食事選びは、症状の度合いや、体調の良い日と悪い日でも違ってきます。ハンバーガーを楽しむときは、IBD患者さんそれぞれの症状や体質、その日の体調に合わせて、無理のない範囲で分量を調整すると良いでしょう。家族やお友達とシェアしながら食べるのも食事の楽しみのひとつ。体調の良い時に少量から試し、食事記録をメモや写真で残すこともおすすめです。
  • ②毎月〇日はハンバーガーの日!ご褒美に、頻度を決めて利用 月に数回など、利用頻度を決めたり、特別な日やご褒美として位置づけて、食べたいものを我慢しすぎないことも大切です。体調が良ければ、毎月〇日はハンバーガーを食べて良い日!と決めてみるのもよいでしょう。脂質を摂りすぎる日が続かないこともポイントとなるため、ハンバーガーを楽しみたい日の前後には、脂質の摂取を控えるなどの工夫をしてみてみましょう。
  • ③メニューの選び方にも工夫を。辛味の強いメニューや香辛料には注意 大きなハンバーガーは難しい場合も、小さなサイズのサイドメニューなら楽しめるかもしれません。自分にあったメニューを探すのもひとつの楽しみ。ハンバーガーを食べるときには、揚げ物が入ったハンバーガーは避けたり、サイドメニューも揚げ物を避けて、脂質の少ないものを選ぶ工夫もできるでしょう。また、ドリンクは炭酸入りではなく、フルーツジュースなどを選択することで刺激物を抑えることができます。
    なお、辛味の強いメニューや香辛料は、 IBD患者さんの体調へ影響がある場合があります。辛みの強いメニューはなるべく避け、マスタードなど辛い調味料や香辛料は、分かる範囲でできるだけ摂取を控えましょう。
  • ④1食につき脂質8g目安に IBD患者さんの食事では、脂質の摂り過ぎには注意が必要です。個人差もあり、その日の体調などにもよりますが、ハンバーガーショップを楽しむ際には、1食あたりの脂質量は8gを目安にメニューを選ぶとよいでしょう。また、各社の栄養成分情報を見ながら、1回あたりに食べる目安量も考えてみましょう。
  • ⑤悩んだ時は主治医や管理栄養士に相談 各社の栄養情報を見ながら、事前に主治医や管理栄養士に相談するのも良いでしょう。 また、脂質だけでなく、牛乳(乳成分)、香辛料などの刺激物や不溶性食物繊維が多いメニューなどは、IBD患者さんの体質により合わない場合があります。過去にこれらの成分を含む商品で症状が悪化されたことがあるIBD患者さんは、必ず主治医や管理栄養士に相談しましょう。
  • <監修の管理栄養士 宮澤 靖 先生からのアドバイス> 主治医や管理栄養士からハンバーガー等のファストフードを控えるように指導されているIBD患者さんは多くいらっしゃると思います。しかし、どうしてもハンバーガーが食べたいという患者さんの声をこれまで多く聞いてきました。そんな患者さんのために、 IBDream知恵袋~ハンバーガー編~では、5つのヒントをまとめました。 ここでご紹介するヒントは、あくまでも平均的な目安であり、すべての患者さんに適用できるものではありません。一番大切なことは、ご自身の症状や体調に応じて判断されることです。必ず主治医や管理栄養士と相談のうえで、ご自身の体調にあわせて、ハンバーガーを賢く楽しみましょう。

●本ページの注意事項

※栄養成分情報を確認する際は、各社の公式サイトに記載の注意事項も併せてご確認ください。

※各社の公式サイトは、最新の情報が反映されるまでにタイムラグが発生する場合がございます。最新の情報は店頭にてご確認ください。

※本ページに記載の「IBD患者さんとハンバーガーを楽しむための5つのヒント」は、武田薬品工業が宮澤 靖 先生の監修のもと、IBD患者さんおよび周囲の人への参考情報として記載しております。IBD患者さんの体質やその日の体調に応じて、ご不安のある方はお食事の前に主治医や管理栄養士に相談してください。

※特に、症状が出ている時期(活動期)は、脂肪摂取量が多いと腹痛、下痢等を誘発することがあります。活動期のIBD患者さんは、適切な摂取量について、主治医や管理栄養士に相談してください。

※脂質以外の栄養成分についても、IBD患者さんの体質により合わない場合があります。過去に特定の成分を含む商品で症状が悪化されたことがある方は、主治医や管理栄養士に相談してください。

※各社のサイトや店舗で公表されている情報には限りがあります。IBD患者さんにおかれましては、ご自身の体調をよく観察し、必要に応じて主治医や管理栄養士にご相談ください。