IBD患者さんに寄り添う社会を目指して
IBD患者さんの声
バスケットボール 岸本 隆一氏(琉球ゴールデンキングス 所属)

プロフィール
2013年1月に琉球ゴールデンキングスに入団。2013-14年シーズンに新人賞を受賞し、翌2015-16年にはチームキャプテンに就任。2019年に、1ヶ月近く下痢と血便、微熱が続いたことがきっかけで潰瘍性大腸炎と診断。現在は寛解を維持し、同チームで活躍している。
Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?
現在は寛解を維持していますが、症状の再燃中は、いつトイレに行きたくなるか分からないため、トイレが近くに無いととても不安になりました。また、精神的にも不安定になり、些細な事でイライラしてしまって感情的になることがあり、家族にストレスをかけることも多かったかなと思います。特に、IBD患者さんはトイレに行く回数がとても多く、我慢できないこともあると思います。なので、お店などでトイレを快く貸していただけるととても助かりますし、店頭や目のつくところにIBD大歓迎といった目印があると、患者さんにとって安心して暮らしやすい社会になると思います。
Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。
僕の経験上、病気の診断を受けてから、日々の有り難みや尊さを感じるようになり、何気なく過ごしていた日々に感謝し、明日の自分に期待できるようになりました。そういった心意気の変化が、トレーニングや試合にも、とても良い影響を与えていると感じています。病気の診断を受け、今までできたことができなくなったことを嘆くのではなく、病気をキッカケにいろんな事に目を向け、これからの人生をより良く生きて欲しいと願っています。
Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?
IBDを抱える全ての方の希望となれるよう、自分自身を大切に、自分自身に希望を持って前進していきましょう。
Q4. 最後に、「IBDreamめし」の開発に寄せて、岸本さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!
食べられなくなったものはあまりありませんが、食事には気を使っています。なるべく自分自身にストレスをかけないようにすることも大事なので、調子の良い時は量には気をつけて制限なく食べたい物を食べています。ただ、麻婆豆腐などの刺激物や、脂質の多いスイーツは日頃控えていることが多いので、気にせずに食べられたらうれしいです。