IBD患者さんに寄り添う社会を目指して
IBD患者さんの声
サッカー 上田 駿斗氏(ヴィアティン三重 所属)

プロフィール
2014年から、プロサッカーチームのU-18メンバーとして活躍。2017年、大学1年生の夏に血便が出たことをきっかけに潰瘍性大腸炎の診断を受ける。入院してサッカーができない期間もあったが、復帰後の努力が実り、2021年にプロ契約。現在、ヴィアティン三重に所属し、現役で活躍している。
Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?
潰瘍性大腸炎の症状は、はたから見ると分かりにくい疾患です。現在も、現役でプレーを続けていますが、入院をしてサッカーができない期間もありましたし、ひどい時はすぐにお腹が痛くなるのではないか、トイレに行きたくなるのではないかということをずっと考えていてサッカーに集中できなかったこともありました。日常生活でも、どこに出かけるにもトイレの場所などを把握しておかなければいけません。長時間の移動時、症状が出るとトイレが我慢できなくなったりするので、必要のないトイレでの長居は避けていただけたらうれしいです。
Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。
復帰してからは、サッカーができることが当たり前ではないと改めて思いました。それからは、毎日の練習も全力で取り組むようになりましたし、人よりも努力をしないと上にはいけないと思い、一日一日を大切にするようになりました! 不安になることもあると思いますが、決してネガティブにならず、上を向いて強く生きて欲しいなと思います。
Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?
病気を抱えているから、健康ではないというわけではありません。スポーツの力は偉大です。時に病気を抱えていることを忘れます。病気を抱えていることをハンデだとは思わず、それをも跳ね除けるくらい自分は強い人間なんだと言い聞かせて、これからもスポーツ界を盛り上げていきましょう!
Q4. 最後に、「IBDreamめし」の開発に寄せて、上田さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!
発症後、もともと大好きだった牛乳やヨーグルトなどの乳製品に抵抗が出るようになりました。カルシウムを多くとることができ、病原菌から体を守る効果もあるため、食べられるとうれしいです!