IBD患者さんに寄り添う社会を目指して
IBD患者さんの声
総合格闘技 征矢 貴 氏(パラエストラ松戸)

プロフィール
2012年のプロデビュー前から痔瘻の切開手術を受ける。当時からクローン病を疑われていたが、22歳の頃に、トイレの回数が徐々に増え、痔瘻のような症状が出始めたことをきっかけに、再度検査したところクローン病と診断。現在は、チャンピオンベルトを目指し競技に励んでいる。
Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?
トイレが近くなったりする病気なので、周囲の人からの理解があるといいと思います。一方で、気を使いすぎないでほしいです。例えば、食べられないものもありますが、自分で食べられるものを選べるので、ご飯も普通に誘ってほしいですね。
Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。
体調が悪い時には体がだるかったり、トレーニングでもやる気が出なかったり、辛いこともありました。復帰に向けて練習している間は、いつまた悪くなるかも不安でした。それでも、「格闘家は強い」というイメージでありたかったので、病気の公表にも悩みましたが、結果的には、思っている以上に周囲が優しく受け止めてくれて、心が軽くなったんです。
病気は悪いことばかりではないですよ。病気になったことによって、人のやさしさに気づくことができたり、「病気だからこそ見える世界」があります。遊びすぎたり、体によくないことやっていると、いつも病気が正してくれているような気がします。クローン病は自分の一部なので、敵視しないで、病気の自分もぜひ大切にしてほしいです。
Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?
病気になったことがプラスに働くこともあります。例えば、頭を使って無理せず効率よく練習することを意識するようになりましたし、食事はコンディションに大きく影響するので、クローン病だからこその制限ある食事は格闘家にとっては良い食事だったりします。うまく病気を利用して、いかに強くなるかを考えるようになったことで、自分自身も強くなっている実感があります。症状の再燃を繰り返してもめげずに競技を続けてこられたのは、「格闘技が好きだ」、「このままじゃ終われない」という強い気持ちがあったからです。目標や夢があるならすぐにはあきらめないで、病気とうまく付き合いながら、味方につけて活躍してほしいです!
Q4. 最後に、「IBDreamめし」の開発に寄せて、征矢さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!
格闘技の優先順位が一番高いので、我慢という感じではなく、この食生活に慣れてしまったという感じですが、食べられるに越したことはないです! コンビニでよく食べていた、生クリームたっぷりのロールケーキが食べたいです!また、食べたら一発で体調が悪くなりそうですが、カレーも食べたいです! 今は揚げ物を一切食べていないので、天丼やステーキ、つけ麺なども食べられたらうれしいですね。