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IBD患者さんの声

ラグビー 加藤 広人氏

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プロフィール

大学卒業後、2018年にプロラグビーチームに加入。2020年、コロナ禍でリーグが打ち切りとなった後、トイレの回数が増えたことをきっかけに、潰瘍性大腸炎の診断に至る。退院後は、復帰にむけて大幅に落ちた体重をある程度まで戻したものの、症状が再燃。2021年に引退し、現在は、社業に専念している。

Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?

食事で「大丈夫?」、「食べられる?」と頻繁に聞かれると、やっぱり病気なのだなと思ってしまいます。普段は普通に接してもらい、しんどいときには気にかけてもらえたらうれしいです。

Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。

辛いときはありますが、意外と何とかなるものです。病気になったからこそ、普段の日常が当り前ではないということに気づくこともできました。

私の場合はラグビーという競技の特性上、体を大きくする必要があります。発症前は食べないといけないことをプレッシャーに感じ、厳しくカロリー計算をしていたので食べ物が数字に見えていた時期もありました。食事にストレスを感じていたくらいです。

しかし、潰瘍性大腸炎を発症して食事に制限がでたことで、はじめて食事のありがたさを強く感じるようになりました。現役を引退することにはなりましたが、自分を俯瞰して見られるようになり、人としても大きくなれたと思っています。不安になると思いますが、悪いことばかりではないのかなと思います。

Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?

当たり前は当たり前じゃありません。競技ができる幸せを噛みしめながら、腐ることなく頑張ってほしいです。私自身、入院中は、同じ潰瘍性大腸炎を抱えながら活躍するプロラグビー選手の存在を知り、大きな勇気をもらいました。そのように全力でプレーすることが、競技への恩返しにもなると信じています。

Q4. 最後に、「IBDreamめし」の開発に寄せて、加藤さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!

現役時代には、コミュニケーションの場として、選手同士でカフェや喫茶店でコーヒーを飲むことがありましたが、体調を気にせず食べたり飲んだりできる、リフレッシュできる食べ物が欲しかったです!また、体重を増やすためにも、ラーメンや焼肉、牛丼、レバニラや回鍋肉といった中華料理など、ボリュームのあるメニューが食べられるといいと思います。