IBDステーション〜炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の情報サイト

潰瘍性大腸炎、クローン病と共に歩む

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IBD患者さんの声

陸上(長距離) 西澤 侑真氏(トヨタ紡織陸上部 所属)

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プロフィール

2019年、順天堂大学1年生の時に、全日本大学駅伝で大学三大駅伝デビュー。2年生の秋から血便が続き、3年生の夏に潰瘍性大腸炎と診断された。箱根駅伝には1年生から4年連続で出場。2023年にキャプテンとして出場した箱根駅伝では、区間歴代3位の走りで、10区の区間賞を獲得。

Q1. IBDについて、周囲の人や社会に知ってほしいことは?

潰瘍性大腸炎という病気は、原因がわかっておらず、難病に指定されています。病気の名前だけではなく、どういう病気なのか、症状についてもっと知ってもらえたらと思います。

練習で走っている最中にトイレに行きたくなることもあり、レースの最中に行きたくなったらどうしようと不安に思うことが今でもあります。また試合前に血便が出ることもあります。多くのIBD患者さんにとって、トイレの回数が多いことは悩みの一つだと思います。トイレに行くことが何回もあっても、周りの人には大目に見てほしいです。トイレが分かりにくい場所にあるときもあるので、分かりやすくなるとうれしいです。

特別扱いはせずに、病気の人もそうでない人も、同じ目線で皆が過ごしやすい社会になればと思います。

Q2. IBD患者さんへのメッセージをお願いします。

箱根駅伝前に病気を公表したのですが、駅伝が終わった後、いつも応援してくれる方やOBだけでなく、同じ病気や、違う病気の人からも「勇気をもらいました」、「感動しました」といったメッセージをいただき、とても力になりました。駅伝前日は血便もあり、少し不安もありました。本当はアンカーとして自分が1番でゴールしたいという思いもありましたが、叶わなかった分も、区間賞はしっかりとろうという気持ちで、いつも通り自分の走りで結果を出すことができました。

これからもマラソンで結果を出していきたいと思っているので、同じ病気の人にも勇気を与えられるように、また、「感動した」とメッセージをいただけるように頑張りたいと思います。

Q3. IBD患者さんでアスリートを目指す方に、伝えたいことは?

私の場合は症状が軽く、発症後も治療しながらそれまでと変わらず競技ができていますが、同じ病気の人の中には、走ることが難しい人もいることを聞いています。一方で、IBDを抱えていながらもプロで高いレベルで頑張っている選手もたくさんいます。僕のように若くして発症するアスリートの人もいて、不安になる気持ちも分かります。でも、病気に負けないよう、自分自身で高い目標、高い意識を持って競技に取り組めば、結果はついてくると信じています。一緒に頑張っていきましょう!

Q4. 最後に、「IBDreamめし」の開発に寄せて、西澤さんにとってのIBDreamめし(夢の食べもの)を教えてください!

普段は控えていますが、辛い食べ物が好きです。頑張った後のご褒美に食べることはあるのですが、いつか激辛チャレンジできたらうれしいです! また、レース前には控えるポテトチップスも、もっと気軽に食べられたらよいなと思います。寮のメニューではハンバーグやチキンが好きで、その中でもシャリアピンソースは一押しです。今ハマっているのは家系ラーメン。でも、食べると罪悪感があるので、ヘルシーな家系ラーメンとかあるといいですね!