治療と日々の生活に役立つ情報
IBD患者さんのためのたべものガイド
辛さを抑え、味変できるようにしました セッカル~色とりどりの~タッカルビ風
チーズタッカルビは辛みの強い料理ですが、IBD患者さんに対応し辛さを抑え、味変できるようにしました。また見た目が派手で食欲が増すように考え、お肉の種類や入れる野菜を工夫しました。
栄養価(1人分)
エネルギー | 334kcal | たんぱく質 | 32.4g |
脂質 | 8.6g | 炭水化物 | 35.7g |
糖質 | 30.1g | 食物繊維 | 5.6g |
食塩相当量 | 2.4g |
材料(2人分) 使用量
- <緑>
- 鶏むね肉(皮なし)
- 120g (30g✕4枚)
- ブロッコリー
- 20g
- ほうれん草
- 40g
- 長葱
- 10g
- ☆ブラックペッパー
- 0.02g (少々)
- ☆みそ
- 18g (大さじ1)
- ☆ごま油
- 1g (少々)
- ☆砂糖
- 6g (小さじ2)
- ☆おろしにんにく
- 2g (適量)
- <赤>
- 大豆肉乾燥フィレ
- 30g
- 鶏ガラスープの素
- 0.8g (少々)
- 甜麵醬
- 20g
- カットトマト缶
- 28g
- ミニトマト
- 60g (4個)
- 赤パプリカ
- 40g
- 人参
- 20g
- 紫玉ねぎ
- 6g
- <トッピング>
- モッツァレラチーズ
- 40g
- カッテージチーズ(うらごし)
- 40g
- 餅(しゃぶしゃぶ用)
- 48g (4枚)
- バルサミコ酢
- 5g (小さじ1)
手順
- <緑>
ブロッコリーは小さめの房に分ける。ほうれん草は3~5㎝くらいにカット、長葱は細めの斜め切りにしておく。 - ☆の調味料を合わせておく。
- 鶏肉はフッ素樹脂加工のフライパンで焼き目がつくまで焼き、①の野菜をのせ、②の合わせ調味料をかけて、軽く混ぜ、ふたをして1分程度蒸し焼きにする。蒸し上がったら耐熱容器に移し、片側に寄せておく。
- <赤>
大豆肉は袋の説明書きの通りに戻しておく。 - トマトは湯剥き、赤パプリカ・人参は細めの短冊切り、紫玉ねぎは10㎜程度のスライスにしておく。
- フライパンにカットトマトを入れ火にかけふつふつとしてきたら④、⑤を入れて熱を通す。鶏ガラスープの素、甜面醤を加えてひと煮立ちさせる。3の耐熱容器の反対側に移す。
- <トッピング>
餅を砕き、モッツァレラチーズ、カッテージチーズと混ぜ合わせておく。 - 緑、赤の具材が盛り付けられた耐熱容器に⑦のチーズを振りかけ、オーブントースターで焼く。
チーズがとろけてきたら出来上がりです。
※食物繊維が気になる方は、野菜は繊維を断ち切るようにカット、トマトは湯剥き、ほうれん草は葉先を使用してください。みそはお好みのものでOKです。
エームサービス株式会社からのコメント
セッカルとは、ハングル語で「色、色彩」を表します。学生の皆さんとレシピアイディアを練るなかで、「IBD患者様にいろんな色や味を楽しんでいただこう!」という夢も詰め込んでいます。食べ進めた最後には、バルサミコ酢でさっぱり味、「びっくり味変」の工夫を凝らしました。見た目は韓国風、味は和食からイタリアンまで一度に楽しめます。オーブントースターがない場合は電子レンジにかけても、アルミホイルでふたをしてフライパンで蒸し焼きにしてもOKです。
太田裕子先生のワンポイントアドバイス
大豆肉は特に最近、肉の代替えとしていろいろなところで見かけるようになりました。乾燥したものからそのまま使用できるものも販売されています。高たん白で脂肪が少なく保存もしやすいので便利な食品です。しかし大豆からできているので食物繊維も多く含まれます。不溶性繊維が多いので狭窄がある、または腸の炎症が強い方は豆腐に替える方がよいでしょう。